性病と妊娠の関連性

性病と妊娠の関連性

妊娠中は特に注意が必要!性感染症が母子に及ぼす影響はとても大きい

 

「性病に感染しているお母さんが妊娠をし、そのまま子供を産んだ場合、赤ちゃんに直接影響してしまうケースが多くあります。出産時に赤ちゃんが産道を通った際、お母さんから感染してしまうのです。重い障害や病気を持った子が生まれる可能性があります。

 

他にも、死産や早産の恐れもあります。感染を避ける為に帝王切開をせざるを得なくなりますし、NICU(新生児集中治療室)のある病院での出産を薦められる事があります。この様にリスクが伴う出産は母親のストレスが大きく、とても大変になる事が予想されるのです。

 

妊娠中に性病感染した場合、又は性病感染したまま妊娠した場合、上記の他にはどのような影響があるのでしょうか。ここからは各感染症ごとにもっと詳
しくまとめていきます。妊娠している人もしていない人も、男性も女性も、大切な事です。参考にして下さい。

 

クラミジア感染症

クラミジアは最も多い性病として有名です。自覚症状が少なく、妊婦健診で初めてクラミジアに感染していると分かるパターンが目立ちます。胎児に影響を与える可能性がある為、30週までには検査をします。胎児への影響がどのようなものかというと、まず初期流産です。流産せず育った場合でも、感染したままの出産は産道感染のリスクが高まります。産道感染した場合、新生児結膜炎や肺炎を起こし、最悪の場合死に至ります。そのようにならない為にも、早期発見が重要視されています。

 

クラミジア感染がわかった場合は、医師と良く相談して治療に専念しましょう。治療法として、妊娠中でも服用可能な抗生物質を飲む事になります。医師の指示通り、最後まで薬を飲み切りましょう。また夫婦で感染している可能性も高いので、パートナーである夫にも検査を受けてもらうべきです。

 

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎は、膣内に普段からある常在菌が異常繁殖して炎症を起こす現象です。妊娠中は抵抗力が低く体調管理が難しくなるので、カンジダ膣炎を引き起こしやすい環境化となります。特に妊娠初期はつわりなどで体力が消耗しているのでカンジダ膣炎を発症する女性が多く、白いポロポロとしたカッテージチーズ状のおりものが出たり、量が増えたり臭いがきつくなったります。又膣内がとても痒く、我慢できないほどになります。症状が出たら速やかに主治医の先生に相談してほしいです。治療は主に塗り薬ですが、膣内に抗真菌剤の膣錠を入れてカンジダの増殖を抑える方法と同時に進める事もあります。

 

医師の指示に従って治療に専念すれば、10日ほどで治まっていきます。治療を途中でやめてしまうと再発の原因に繋がるので注意して下さい。妊娠中にカンジダ膣炎に感染しても、直接お腹の赤ちゃんに影響する事はありません。しかしそれなら安心と気を緩めるのは間違いであり、出産時までカンジダ膣炎を放置しておくと、生まれてくる赤ちゃんが産道を通る際、カンジダに感染してしまいます。カンジダに感染すると、生後7〜10日頃に赤ちゃんの口内や股が白くなったり、皮膚炎を発症してしまいます。

 

梅毒

梅毒は古くから知られている性病の1つで、昔は感染から10年程で死に至る恐ろしい病気でした。しかし現在はペニシリン系の抗生物質を使用する事で完治する事が出来ます。“不治の病”から“治せる病気”へ変わり、人々は梅毒への恐怖が薄れていったのです。しかし、だからといって梅毒をナメてはいけません。妊婦さんが梅毒に感染すると、胎盤を通して病原菌が胎児に感染する事があるのです。これを「先天梅毒」と言い、胎児が先天梅毒にかかると、胎児の全身に梅毒の病原菌が広まって流産や早産の原因になります。

 

産まれた場合でも「早期先天梅毒」や「晩期先天梅毒」にかかる可能性があります。早期先天梅毒は、主に肝脾腫・紫斑・黄疸・骨軟骨炎・鼻閉塞・低体重という症状、後期先天梅毒は、主に実質製角膜炎・内耳性難聴・ハッチンソン歯という症状です。この様な事態を防ぐ為、妊娠初期には梅毒検査を受けます。これは「母子健康法」で義務付けられています。妊婦健診は定期的に受けましょう。

 

淋病

淋病は症状が現れにくく、本人がなかなか自覚できないので治療が遅れがちになります。しかも普通の人が淋病に感染した場合は完治するまで薬の投与が必要となるのですが、妊娠中は通常の抗生物質が使えないので時間が掛かります。妊娠中に淋病感染すると、卵管や子宮内膜に炎症が起こって早産や流産に繋がる恐れがあります。出産前に淋病感染に気付けば治療や帝王切開など柔軟な対応が出来ますが、感染に気付かず出産した場合、産道感染によって赤ちゃんにも淋菌が感染する事があります。結膜炎や関節炎、尿道炎などを引き起こします。特に多い症状が両目に影響の出る新生児結膜炎で、最悪の場合は失明になる可能性もあるのです。

 

HIV感染

母親がHIV感染後に妊娠した場合には、赤ちゃんに@出産時の産道感染、A母乳による感染、B胎内感染、の可能性が高まります。産道感染を防ぐ為に帝王切開での出産、母乳による感染を防ぐ為に粉ミルクでの育児、胎内感染を防ぐ為に薬の服用を行っていきます。母親がHIVの感染に気付かないまま出産した場合、母子感染率は約30%となっています。これは高い確率と言えます。但し妊娠初期に感染を知り、出産時や産後の母子感染を予防する対策をとる事が出来れば、感染率は0.5%未満にまで下げる事が可能だと言われています。

 

 

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